17歳の中居正広に光GENJI、SMAPも出演!放送ライブラリーで懐かしい映像を見てきた

2015/9/9 18:00 柚月裕実 柚月裕実



大きなディスクのオブジェがお出迎え、横浜情報文化センター8Fが受付

横浜、みなとみらい線「日本大通り駅」に直結という、アクセス抜群の場所に「放送ライブラリー」がある。

ここには、各メディアから集められたテレビ番組約20,000本、ラジオ番組約4,000本が保存されていて、中から約18,000本を一般公開しているという。(公式サイトより引用) 施設の利用は無料で、一日120分も視聴させてくれるという太っ腹。

ジャニーズタレントたちの懐かしい映像がみたい……その一心で行ってきた。


■SMAP中居正広が出演した「時間ですよ」を見てきた

館内に入ると広々としたフロアが広がり、丁寧で気持ちのいい接客で迎えてもらえた。とても無料とは思えないすてきな空間。簡単な説明を受けて指定のブースへ。隣との間隔も適度なゆとりがあり、静かにゆったりと見られる視聴ブース。キレイで快適!

ブースは一人~三人席があり、私はカップルシートと呼ぶべき二人用のブースに通された。デスクにはテレビが置いてあり、手前の小さなタッチパネルで操作する。検索がいまいちな感じもしなくないが、予めHPで番組IDを調べておくとスムーズかも。

初恋の人といってもいい「中居正広」で検索してみると、2本のCMと1本の映像がヒット。1990年1月2日にTBS系列で放送された『時間ですよ 新春スペシャル 梅の湯の結婚式はギャグでいっぱい』をクリック。懐かしい!!

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『時間ですよ』は1970年からTBS系で放送されていたドラマシリーズで、単発番組を含めると1990年まで放送された長寿番組。中居はこのシリーズの『時間ですよ 平成元年』(1989年10月~12月/全11回)に出演していた。

梅の湯の女将、森光子を筆頭に、長女役の篠ひろ子、長男役にチェッカーズの藤井郁弥(現・藤井フミヤ)ほか、谷啓、柄本明、地井武男、小林亜星と豪華な顔ぶれが揃う。中居は藤井フミヤの弟、ヒロシ役。

梅の湯を舞台に、様々な人間模様をコメディタッチで描いたストーリーで、いまではすっかり見なくなったタイプのドラマだ。 新春スペシャルということもあり、ストーリーが2本、あいだにドラマに関するクイズコーナーを挟むなど、見応えありすぎな3時間枠。

藤井フミヤ扮する彦一と婚約者の桃子(つみきみほ)は、明後日に控えた結婚式の準備に追われていた。そこへかつて彦一と恋仲だったナオミ(藤田朋子)が自分の結婚式を抜けだして彦一に会いに来たところからストーリーが展開していく。


■ポロリどころかおっぱいがいっぱい!な銭湯シーンにハラハラ

ナオミの弟役に東山紀之。フォーマルスーツ姿で姉を探しに梅の湯を訪ねたが、見つからず後にする。その直後に、ウェディングドレス姿で飛び込んできたナオミ。事情を察した家族や従業員は、なんとかして彦一と鉢合わせしないようにと大わらわ。

お茶の間では篠ひろ子とその夫・地井武男、中居で作戦会議。ドラマチックな展開に映画『卒業』みたいだねと話せば、中居が「ダスティン・ホフマンとキャサリン・ロス(クスっと笑う)が花嫁連れて逃げちゃうやつでしょ……」ちょっとセリフをかんでしまう。かわいい! この頃はまだ髪をふんわりさせて盛っていた頃。声もちょっと高い。

ひとまず銭湯の番台においやられた彦一の視界からは女湯が広がる。7人ほどの女性が脱衣所で着替えているのだが、おっぱいが露わになったままで股間しか隠していない。……当時はそうだった! 平成2年はまだセーフだったんだ。

そこへ乗り込んできたのがビートたけしとガダルカナルタカ。水質調査員を名乗り、女湯へ突撃した。「キャー」といいつつも女性客のおっぱいは出たまま。このキャスティングってどうしてたんだろう。専属のタレントがいたのか?気になる……。

水質調査という名目で試験管に風呂の湯を入れ飲むガダルカナルタカ。服を脱いで桶で股間を隠し、女性が浸かる浴槽へ潜るやいなや「生えてます!」と一言。続いて、たけしも浴槽に潜った。破天荒すぎる! ポロリどころか股間を隠しただけの男女の姿。ハチャメチャだ。

森光子が「3丁目のたけしだね?」かつて三千円を持ち逃げした近所のワルガキだということに気がづいて追い払った。チャキチャキした“昭和のお母さん”を見た気分。どれだけハチャメチャなシーンでも、森光子が登場した時の安心感ったらない。


■劇中でチェッカーズに光GENJI、SMAPも歌を披露

花嫁姿で飛び込んできたナオミ、番台に座る彦一。そこへ彦一の婚約者・桃子とその父親役の小林亜星が年越しそばを作りにやってきたことで事態は悪化……。女湯でもなぜか乱闘がはじまり、番台のフミヤも風呂に落ちる。アイドル級に人気があるバンドのボーカルなのに……。

広間へ場所を移しても、今度はそば粉まみれになってしまう登場人物たち。粉が舞う中、大混乱を収めようと森光子がブレーカーを落とす。すると床の下から高杢禎彦と藤井尚之が横になって抱き合ったまま登場。「お兄ちゃんに見つかったら怒られる」と尚之。いまでいうBLだろうか。

ここからバンドのチェッカーズが登場して『ギザギザハートの子守唄』を披露。篠ひろ子、かまやつひろしも加わってセッション。ここまで来ると、つながりなんてどうでも良くなってくる、ただただ楽しい!

舞台が広間に戻ると、結局ここで渦中のメンバーが鉢合わせしてしまう。粉まみれの彦一が事情を説明。みんなが見守る中、ナオミに「あさってこの人と結婚します」とストレートに伝えた。昔からカッコいいなー藤井フミヤ。

ここで一部は一件落着。続いて高田純次と森光子司会によるクイズコーナーを30分ほど挟んで二部のスト-リーへ。結婚式前日のようだ。

森光子が広間の扉をあけると、入り口から入ってきたのが光GENJI。どんな状況だ!って話だが、当時の大人気アイドルの存在感は、脈絡がなくても成立するからすごい。

何とはいわないが、「大きな賞をとったそうで、おめでとうございます」と女将なんだか素の森光子なんだか、スタンスを見失うセリフだが、もはや細かいことなんてどうでもいい。『太陽がいっぱい』のカップリング曲『時をこえたフェスティバル』を披露。ダンスに続いてローラースケートでも登場し、お茶の間を駆け抜けた。

結婚式を目前に控えた彦一の部屋に現れたのは弟のヒロシ。中居の学ラン姿! そしてヒロシの同級生役として草なぎ剛と香取慎吾も登場。学ランの“シンツヨ”が初々しい! セリフは棒読みだったが、ここから十数年後には何本も主役をはる俳優になるとは、この頃は知る由もない。

今度は神社の前に座る6人の姿。「兄の結婚式で余興をする」という設定でSMAPが登場した。まだデビュー前で森且行も健在。曲のタイトルがメモれなかったが、恐らく音源化されていない歌のようだ。

タック入りの白いチノパンに、淡いトーンの色違いのシャツを来て踊っていた。デビュー前なのにかなりの完成度。画面全体を見渡そうとするのに、どうしても木村拓哉を見てしまう。スター要素がある人ってこうなんだろうな。


子どもの頃は、おっぱいボロン映像などを家族の前で見ていると気まずかったが、今となっては時代を感じる貴重なシーンだ。そして、コメディタッチで展開していく物語が減ってしまったのも少し寂しい。

120分の間に、東山紀之のきれいなお顔に人気絶頂時の光GENJI、そして当時大好きだった17歳の中居くんに再び胸キュンして会場を後にした。

懐かしのジャニーズウォッチ、横浜の現場からは以上です。

(柚月裕実)



【施設情報】
放送ライブラリー
公益財団法人 放送番組センター
〒231-0021 神奈川県横浜市中区日本大通11番地 横浜情報文化センター内


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