【昭和50年代生まれに捧ぐ】1991-92年の江口洋介と織田裕二のイケメンぶりを再評価してみる

2015/9/4 11:43 DJGB DJGB



『秋からもそばにいて(1988年・南野陽子)』が脳内でリフレインする季節となりました。こんにちは、DJGBです。1976年(昭和51年)生まれの私は、かねてより昭和から平成に移り変わる一瞬、世間的には「バブル期」とひとくくりにされる時代の、記憶のほんの片隅にあるものを日々思い出しながら、この21世紀を生き続けています。

さて今回思い出すのは、1990年代初頭を代表するトレンディ俳優、かつ現在も第一線で活躍されている、織田裕二さん、江口洋介さんです。二人とも1967年12月生まれの、現在47才。
2人の共演作品といえば、何といってもドラマ『東京ラブストーリー』(1991年)が代表的ですが、その出会いは1987年の映画『湘南爆走族』にさかのぼります。この映画で江口洋介は主人公・江口洋助を演じ、一方の織田裕二はオーディションで準主役の石川晃 役を射止めます。そのときの貴重な映像をどうぞ。

『湘南爆走族』


この作品での演技が評判を呼んだかどうかは定かではありませんが、二人は順調にキャリアを重ね、1991年1月、前述の『東京ラブストーリー』で大ブレイク。

『東京ラブストーリー』


平成生まれよ、覚えておけ。「カンチッ!」は鈴木保奈美だが、「ヒューヒューだよ!」の元ネタは森口博子でも華原朋美でもなく牧瀬里穂だぞ!

この時期の織田裕二の無双っぷり。『東京ラブストーリー』オンエア真っ最中の1991年2月、レコード会社移籍後第一弾シングル『歌えなかったラヴ・ソング』でスマッシュヒット。ほぼ時を同じくして公開された映画『就職戦線異状なし』(1991年2月)でも進路に悩む大学生役を好演し、映画の主題歌『どんなときも。』とともに時代の顔となったのでした。

『歌えなかったラヴ・ソング』 織田裕二 (1991年2月)



スズキ「セルボ・モード」CMソング。「織田裕二がアカペラで歌っているあの歌は?」という流れからのCD発売。




そのころ江口洋介は自慢のロン毛をなびかせながら、「J.O.どこ?」と夜の街を徘徊していました。織田裕二から遅れること9か月、両A面(!)シングルの『ALL RIGHT』をリリース。

アサヒ缶コーヒー「J.O.」1991年



王貞治とハンク・アーロンという日米ホームラン王を押しのけてのCM獲得。

翌年、「J.O.」のCMリニューアルにともない、およそ1年ぶりのシングル『恋をした夜は』(1992年11月)をリリース。

アサヒ缶コーヒー「J.O.」1992年



江口洋介 - 恋をした夜は (1992年)


オリコン最高17位という、微妙に忘れがちなスマッシュヒットです。

今でいう“チャラ男”的なイメージも強かった江口洋介は、翌1993年4月にスタートしたドラマ『ひとつ屋根の下』で「あんちゃん」こと柏木達也を熱演し、その人気を幅広い層へと広げます。まだ森高千里はCMで「きーめーたッ、オキナワーのーうーみーにーしよーー」と歌っていた頃。二人の出会いは1995年のラジオ収録だったそう。


一方の織田裕二はといえば、1993年のドラマ『振り返れば奴がいる』で新たな一面を見せ、同年の映画『卒業旅行 ニホンから来ました』のあたりでちょっと様子がおかしくなり始めますが、1997年、フジテレビのお台場移転に合わせて制作された『踊る大捜査線』で「都知事と同じ、アオシマです」こと青島俊作という当たり役に出会います。同年、TBS『世界陸上』のMCにも大抜擢。その伝説は現在も進行中です。


1991-92年の江口洋介と織田裕二のイケメンぶりはいかがでしたか。ビッグになりすぎた二人の共演は「東京ラブストーリー」を最後に実現していませんが、そろそろ現在年齢ならでは、渋みを増したタッグを見てみたいところですね。

これからも同世代のみなさんにはホロ苦い思い出を、少し年上のみなさんには「あったねぇコレ」を、そして平成生まれのみなさんには「めんどくせぇなこのオッサンたち」という気持ちをグッと飲み込んでの「マジっすか、ホントっすか!?」をお届けしていきます。


(バブル時代研究家 DJGB)