「我々の敵、日本人」戦時中のアメリカ軍用【反日映像】が興味深すぎる

2015/1/7 23:59 服部淳 服部淳

どうも、服部です。昭和の歴史を映像をもとに紐解いていくシリーズ、今回は1943年(昭和18年)に発表された“アメリカの敵”として描かれた日本の映像をピックアップしました。
※動画はページ下部にあります




米国政府提供の「Our Enemy the Japanese(我々の敵、日本人)」というタイトルの映像です。アメリカ海軍に日本人の特性を学ばせるため制作されたようです。昭和18年というと、真珠湾攻撃から2年後のことです。


こちらの方が当動画のナレーションをしています。日本に10年間住んでいたそうで、日本人の本質を証言していきます(と言っています)。
※以後の文中「 」でくくっている部分は、著者がナレーションを翻訳したものです。

「日本人は地球上に生きるどの人々とも違います。何が違うかといえば、考え方です。論理の感覚が西洋人とは全く異なるのです。彼らの武器は近代的でも、考え方は2000年前と変わらぬものなのです」


昭和天皇(白馬にご騎乗)が映し出されます。天皇が軍隊を観閲されていた【観兵式】という儀式かと思われます。「7000万近くの日本人は、天皇を神だと崇めています。太陽の神、アマテラスの子孫であり、国民は日本の土地から人々までが天皇の所有物であると信じています。また、天皇が日本だけでなく、世界中を支配すべきだと信じているのです」


深々とお辞儀をする参列者たち。


こちらは陸軍の幹部たち。胸に勲章がじゃらじゃらと付いています。


「日本の兵たちはとても良く鍛えられており、太古からの信仰のまま、国のために命を落とした者は神道神になれると信じています」


救護班なのでしょうか。真ん中の顎髭をたくわえスキンヘッドにした男性が、なんだか時代にマッチしていないように見えてしまうのは著者だけでしょうか。


場面は変わって、東京の街が映し出されます。「日本人は強大な軍隊を背景に、富と力と資源を手に入れ、東京を世界の首都にしようと夢を見ているのです」


都電やボンネットバスが走っています。アルファベット文字も見えることから、まだ戦前の映像のようです。「日本は11年にわたり戦争状態にあり、西洋の経済学者たちは、日本の経済はすぐに崩壊すると言い続けてきましたが、どうでしょう、現在が日本史上最強なのではないでしょうか」


三越と書いてあります。建物からして銀座店のようです。


和服姿と着帽している人が多いことを除けば、道行く人たちの様子は現代とそれほど変わらない気がします。


地下鉄の入り口のようです。


昭和2年開業の日本初の地下鉄、銀座線です(実際には銀座線と命名されるのは昭和28年のことで、当時は東京地下鉄道という名称)。銀座線2代目の1100形電車です。行き先表示が新橋ということから、1941年(昭和16年)以前の映像だと思われます。1941年に浅草-新橋間を運営していた東京地下鉄道と、新橋-渋谷間を運営していた東京高速鉄道が合わさり、現在の銀座線と同じ運行区間となりました。


地下鉄の改札です。ご夫婦なのでしょうか、同じようなマスクを付けている男女が出てきます。こんな頃からマスクをしている人がいたんですね。「日本の生み出す発明や便利さは、世界を征服したときに欧米の国にもフィットするだろうと考えているようです」


有楽町駅前にあった日本劇場(通称・日劇)です。1981年(昭和56年)に閉館し、現在は有楽町マリオンとなっています。「日本の工業は、何が今必要かをはっきり知ったようです。戦争に必要な資源です」


東京株式取引所(現・東京証券取引所)です。


「日本の金融マンたちは、日本がこれから占領していくだろう植民地の資源を期待しているようです。フィリピンの金や鉄、木材、石油はインドネシアなど、前世紀的な思想で行動を起こしているのです」


こちらは日本商工会議所だそうです。「日本はこれまで科学や工業知識において西洋諸国の真似をしてきましたが、米国・英国と戦争が始まった現在、ドイツのナチ政権が彼らの手本になることでしょう」


「日本の劇場では、ナチスのプロパガンダ方式までも受け継いでいます」。そういえば、画像の左右端を見てみると、舞台左手には日の丸と ナチスのハーケンクロイツ(鉤十字)、右手にはイタリア陸軍軍旗の中央に描かれているクロスが描かれていました。


さらに、劇団員たちが手にしている小道具を見てみると、日独伊の旗が記された円盤のようなものを持っています。見た目の華やかさとは裏腹な、政治色の強い演劇のようです。


新聞社内が映し出されます。


十代ぐらいに見える男性の後ろに、大阪毎日新聞社主催の【世界防共展】というポスターが貼られています。松坂屋で開催されるようです。


陸軍の軍人らしきが確認作業のようなことをしています。「アメリカの偉大な日刊紙をまねしたような首都の新聞には、陸軍・海軍・警察などから承認された記事だけが掲載されます」


東京日日(毎日新聞の前身)という帽子をかぶった印刷係の男性。「記事も写真も漫画も、日本政府の方針に反するようなものは一切掲載されません。彼らの聖なる戦いについては、どんな失態も全て勝ち戦になり、いいニュースばかりです」


場所が変わって、今度はラジオ局です。こちらでは陸軍の軍人らしきがオンエア中です。「あらゆるメディアが使われ、日本が目指している計画通りに全てが進行していると言い、さらには戦果を倍、倍以上に報告し、日本国民を信じ込ませているのです」。メディアに関しては、確かにその通りだったかもしれません。

<つづき記事はこちら>
【関東大震災直後の鮮明映像も!】大戦中の日本がアメリカに丸裸にされていた



※動画の14分10秒から14分40秒あたりにかけて衝撃的な場面(焼死体など)が出てきますので閲覧にご注意ください。

【動画】「Our Enemy the Japanese(我々の敵、日本人)」


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