学生ボランティアがカンボジアで見てきた光と影

2014/10/27 14:40 RadioJapan RadioJapan


はじめまして、大学生のタマキです。



この夏、僕はカンボジアに行きました。これまでいくつかの国へ旅行したことがあるのですが、今回は旅行ではなくボランティア団体の一員として任務を遂行するために行ってきました!今回はそんな僕がカンボジアで見てきたものを学生目線でありのままにお伝えします。

まずは観光!
カンボジアは観光大国で近年有名になってきています!
その代表が天空の楽園といわれているアンコールワット!



とにかくきれい! 左右対称で美しいです。実際日本の観光客の方も大勢おり、テレビの撮影もしていました。注目度が高い証拠ですね!
ちなみにここでは朝日が見れるのですが、これが格別の景色です!
今まで見たことがないような景色が見れます!早起きが苦手な方も是非騙されたと思っていって見てください!いや、起きなかったら後悔します(笑)



こんな景色を見たあとの一日のスタートは気持ちがいいです。

そして夜にはpub streetでアンコールビールを堪能しました!



遅い時間にいくとハッピータイムか何かで1杯0.5ドルと破格の安さで美味しいビールを飲むことが出来ます。日本では考えられない物価ですね!こんなビールを飲んで一日を終わることができるのはとても気持ちがいいです。(笑)


さて、ボランティアなのでもちろんこれだけではありません。ここまではみなさんによく知られているカンボジアです。
でも、カンボジアには観光だけでは知ることのできない側面も。。。


それはごみ山です。そう、文字通りのゴミの山です。



日本ではごみ処理の設備が整い、そのような場所は出現しないのですが、カンボジアでは設備を整える費用もなく、インフラの導入もまだまだ発展途上です。



ごみ山はきれいな田園風景の中、突如現れます。その光景にただ立ち尽くすしかない。
無力さを感じました。カンボジア政府はつい最近までこのごみ山の存在を隠していたそうです。
人々は自分たちが出したごみの行き着く先も知らぬまま、ごみを出し続けていたのです。



ごみ山で暮らしている人もいました。乾季には自然発火なども起こるそうで危険な場所です。

何も楽しいことがない

現地の人が言い放ったその言葉がすべてを物語っていました。



言葉では本当に言い表せないですが、自分がいかに恵まれた環境で育ったのか考えさせられました。この場所に来て、自分の考え方が本当に変わりました。


さて、カンボジアの現状を知ったあとは支援先であるグラフィス小学校に行き子供達とふれあいました。
この学校は日本人が現地の子供たちのために建てた学校であり、僕たちが意思をついで継続支援を行っています。
3日間、ホテルから2時間ほどかけて小学校まで行きました。
いやー、子供たちの笑顔が本当に眩しい!





識字率が低いと聞いていたのですが、本を一生懸命読んだりしていたので頼もしく感じました。勉強ができることはすごく恵まれた事なんですよね。。この現状もいろんな人に知ってもらいたいと思いました。もう学校行きたくないとは言いません!




そして、もうひとつ驚いた事が。。。
それは私がたまたま持っていた阪神タイガースのジェット風船で子供たちが大はしゃぎしていたこと!ピューって音がするのが珍しく、不思議がって遊んでいました。
あの子達を甲子園球場に連れて行ったらどんな反応をするんでしょうか。。。。



最後に。もちろん観光地としてのカンボジアは素晴らしいところです!
だからこそ、その影に潜んだ現実にも目を向けて、僕はこれからもボランティア活動に励みたいと思います。そして、こうした発信も続けていくつもりです。

この夏は本当に忘れられない夏になりました。
長い長い夏休みも終わったので、まずは勉強できることに感謝して授業に励みたいと思います!



【ライター】

タマキセイヤ

横浜国立大学に通う大学3年生。
学生ボランティア団体Michiiii所属。
ちょっぴり真面目な超アクティブ関西人。