実は苦労人の「関ジャニ∞」バイトで食いつないだ時代もあった…

2014/8/27 19:00 柚月裕実 柚月裕実

KANJANI∞ LIVE TOUR JUKE BOX(BD盤) [Blu-ray]


8月30日(土)~31(日)にかけて放送される『24時間テレビ37 ~小さなキセキ、大きなキセキ~』(日本テレビ系)の今年のメインパーソナリティは関ジャニ∞。今年でデビュー10周年をむかえる彼らは、2011年に以来2度目の抜擢になる。そこで24時間テレビ放送前に、関ジャニ∞についておさらいしておこう。


■関西ジャニーズJr.出身のアイドル

関ジャニ∞のメンバーは、渋谷すばる、丸山隆平、横山裕、大倉忠義、村上信五、錦戸亮、安田章大の7人構成。メンバー全員が関西出身で、2004年にシングル「浪花いろは節」でCDデビューを果たす。お茶の間で馴染みがあることといえば、森永『ハイチュウ』のCM、『関ジャニの仕分け∞』が代表的かもしれない。

関ジャニ∞といえば、まず「お笑い」が挙げられる。関西弁ならではの軽快なトーク、コンサートでコントを披露、そして楽曲も「TAKOYAKI in my heart」や「無責任ヒーロー」など、関西節が効いた底抜けに明るい楽曲が特徴だ。聞けば元気をもらえる。この前向きさは関ジャニ∞の魅力の一つでもあるけれど、他のグループには出すことのできない苦労の結晶だと思う。

CDデビューは2004年だが、グループの結成は2002年。実はデビューまでに2年という時間を要しており、デビュー前後は思うように仕事が入ってこなかった時代があったという。その間メンバーはアイドルと平行してバイトをして食いつないだ時代があったと語っている。


■鳴かず飛ばずだった?平坦ではなかったスターダムへの道のり

今年3月に放送された『トーキョーライブ24時~ジャニーズが生で悩み解決できるの!?~』(テレビ東京)で日替わりMCを務めた安田章大は、大阪時代の苦労話を語った。

上京して4~5年という安田。東京タワーからの生放送に「昨日までテレビで見てたところやんって」と芸能人らしくない感想を漏らしながら、番組のマスコット「ナナナ」と共に視聴者からの悩みに答えていた。その中で安田は下積み時代のエピソードを語っていた。

ナナナ「関ジャニとして上京したての頃、苦労はされましたよね?」

安田「鳴かず飛ばずが長すぎましたね~」

安田「大阪時代は苦労してましたね~。なんかお金もまったくなかったんですよ。もう時間しかなかった……時間はいっぱいあったので、みんなで集まってはビールを一杯頼んで、たこわさを一個頼んで、それで終わりみたいな感じ」

ナナナ「え!? 関ジャニ飲み会はビール一杯と、一つのたこわさを分ける……。わが青春のトキワ荘みたいな(笑)」

安田「で、帰りの電車賃だけ残しておくっていう」

ナナナ「なかなか辛い時代があったんですね」

成人男性が一つのたこわさを分ける……。語り口調によっては涙がこぼれてしまいそうな話だが、とても気さくに優しい微笑みを浮かべながら、そしてド派手なパーカーを着て語っていた。いい話なのにどこか笑ってしまう。「泣いても笑う」これが関ジャニ∞の根底にあるものなのかもしれない。

他のメンバーも同様アルバイト経験があり、大倉は父親が経営するチェーン展開する焼き鳥店で事務やレジ打ちの仕事をしていたそうだ。チェーン展開するほどの御曹司でありながら、甘えること、甘やかされることなく過ごした。いまでは想像もつかない下積み時代の話だ。

2004年のデビュー曲は、まず8月に関西先行で発売したのち、翌9月に全国発売をしている。地元愛にあふれ、“関西ジャニーズJr.”としての決意表明とも受け取れた。そして今年「ジャニーズWEST」が、関西ジャニーズJr.から10年ぶりのデビューを果たした。関ジャニ∞の背中を見て育った後輩が続いている。


■とにかく何でもできる!

先日公開された映画『エイトレンジャー2』は、“2”とつくように、これで二作目を数える。メンバー全員、演技もできるのだ。

バラエティ、ドラマと活躍の場所を広げる彼ら、さらにTOKIOに続くバンドスタイルで楽器もできる。コンサートではバンド演奏にコントも披露する。笑い、音楽、アイドル、楽しませる武器をたくさん持っている。

実際に身近なeighterさん(関ジャニ∞ファンの公式ネーム)にコンサートの様子を聞くと、満面の笑みで「楽しい!」と言い切る。他のファンからも「関ジャニ∞のコンサートはかなりおもしろいらしい」との噂を耳にする。いまではチケットが取れないほどに人気を博す関ジャニ∞。

雑誌のインタビューで、この10年を振り返り、デビューの頃悩んでいたことについてこんなことを語っていた。

村上「必死でやってたから、悩んでる暇なんかなかったですね。全部結果出さないかんと思ってましたし、失敗してたこともあるんでしょうけど、そのときは失敗だなんて気づけなかったんやと思います」(月刊ザテレビジョン9月号/KADOKAWA より引用)

渋谷「悩みはいっぱいあったよ。大変やったけど、何とか生きてるし、デビューしたことでその悩みはいい方向に行ったから。ほんまデビューできて良かった~ってとこやね」


上をみれば先月「27時間テレビ」をこなしたSMAPに、今年はTOKIOも20周年イヤーだ。爆発的な人気を誇る嵐に、関西の先輩KinKi Kidsもいる。正直なところ先輩たちと比べたら10周年という数字はインパクトに欠けるかもしれない。もしかしたら年配の視聴者にはまだ顔を覚えられていないかもしれない。なかなか中堅どころとしては難しいポジションにいることは間違いないが、この10年という時間で確実に、右肩上がりで人気を集めている。

今回2度目のパーソナリティを務めるだけでなく、嬉しい知らせが続く。

関ジャニ 10周年記念日に自主レーベルを設立、そして5大ドームツアー敢行!


「テイチクレコード」との契約が満了し、自主レーベル『INFINITY RECORDS(インフィニティ・レコーズ) 』(ジェイ・ストーム)を立ち上げた。さらに5大ドーム公演。

このドーム公演も今回で2度目になるが、「5大ドーム公演」というのは想像以上にハードルが高いもので、ジャニーズだからという理由だけでどのグループもできるものではない。これまでSMAP、KinKi Kids、嵐が敢行していることを踏まえると、まさに「快挙」といえる。

自主レーベル設立ということで音楽性の追求も期待される関ジャニ∞。アイドルとバンドと笑い、MC、俳優……etcとまさに「∞」に、あらゆる武器を駆使して全国に元気を届けてくれる彼らのステージが楽しみでならない。


(柚月裕実)